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新種の鉱物が発掘されました

 

日本の排他的水域である南鳥島沖海底5000メートルに無尽蔵のレアアースの存在が確認された事や三重県伊勢市山中でレアアースを含む新種の鉱物が発見された記事を見ました。

レアアースとは、レアメタル31鉱種の中の1鉱種であり、スカンジウム、イットリウムの2元素とランタンからルテチウムまでの15元素の総称を指す。ハイブリット車や電気自動車の駆動モーター、省電力大型液晶テレビのパネル、エアコンなどの省エネ家電製品、DVDやBlue-ray光ディスクの記録層等の幅広い用途・製品の性能を向上させる必須素材であり、希少価値が高く、その希少さゆえ戦略物資となりうる。混合酸化物であり元素の化学的性質が類似しているため、分離の難しい鉱物である。

中国は全世界生産量の97%を産出し、日本はレアアース輸入の92%を中国に頼っている。しかし、2010年環境対策を理由に大幅な輸出削減を通告し、さらに9月尖閣諸島沖中国漁船衝突事件以降、中国は日本への輸出禁止措置をとった。(中国政府は輸出禁止措置をとったことを認めていない)

レアアースは希少性・偏在性、今後の需要拡大の可能性、資源保護的な政策の増加を考えれば価格上昇は避けられない。日本の経済にとってのレアアースの重要性、その供給を過度に中国に依存している問題点が浮き彫りになり、国は2010年レアアース総合対策として、代替材料・使用量低減技術開発、リサイクルの推進、鉱山開発・権益確保、備蓄などを掲げている。

南鳥島沖海底の泥から採取したレアアースはレアアースの中でも特に希少なジスプロシウムが含まれており、ハイブリット車のモーターなどに使用する材料である。現在輸入している物より30倍以上の濃度があり、さらに国内消費量の約230年分あると推定されている。

三重県伊勢市の山中で発見されたレアアースを含んだ新種の鉱物は、研究ターゲットの一つとして日本の秩父帯という地質が注目されており、海底プレートの移動により、陸地に堆積し鉱物になった物であり、上記の南鳥島の泥の数億年後の姿だと推測される。

どちらにしても、実用化・商業化に結び付くにはまだまだ研究・技術革新・採取コストなど様々な問題も抱える。

ただ、領海と排他的水域を合わせると世界6位の海洋大国である日本にとって先日掲載したブログのメタンハイドレート同様、海底資源が豊富に発見された事は喜ばしい事です。

◆レアアースを含む新種の鉱物「Vanadoallanite-(La)」を発見

http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/issp_wms/DATA/OPTION/release

20130402.pdf#search='%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF

%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%82%

A6%E3%83%A0%E8%A4%90%E7%B0%BE%E7%9F%B3'

◆レアメタル資源確保の現状と課題

http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/

backnumber/2010pdf/20101201043.pdf#search='%E3%83%AC%E

3%82%A2%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B9+%E5%82%99

%E8%93%84+%E6%94%B9%E6%AD%A3'

◆レアアース総合対策

http://www.meti.go.jp/policy/nonferrous_metal/rareearth/taisaku.html

 

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